この一年で撮った写真の中から、
人物の入ったものをピックアップしてみた。
ロングショットからクローズアップまで。
ただシンメトリカルに撮ったアーケードも、
人物が入るだけで生活感が一気に増す。
何故か機械のように真ん中を走ってくれたけど。
国際フォーラム前。
幾何学模様をどう撮るかよりも、
そこを通る人々をどう撮るかの方が楽しい。
通りに対して垂直に撮るのが好き。
そうすると、通行人がアクセントになる。
やはり生活感が増す。
偶然の産物。
左上の男性が映り込んだことで、
構図にバランスがもたらされた。
雲の高さと人物の背丈が不思議。
もう少し寄れた方が、
奥で遊ぶ家族との関係性がわかりやすかった。
公園の芝生と苔が美しくて撮った写真。
園内を横切る女性もまた美しい。
Marimekkoのバッグも状況説明に一役買っている。
何も考えずに速写した。
力まず撮った雰囲気が、
おじさまの歩き方からも醸し出されている。
だんだんと表情や仕草が判る距離に。
西日に浮かび上がる影が、
実際よりも雰囲気を軽やかに見せる。
左手の添え方や足のはみ出し方が何とも言えない。
人がそこにいるだけでなく、
主題になってくる。
服の色が全てとも言える。
奥の男性のパーカーがノイズになってしまった。
フォトショップなら消してしまうのだろうか。
去年撮ったスナップの中では、
個人的ベストの一つ。
煉瓦の質感も、男性の背筋もいい感じ。
影ありきの写真。
都市に住めば、
こういう写真を撮るチャンスも多いのかな。
一枚の中に、どれだけの情報を盛り込むか。
私はついつい盛り込み過ぎてしまう。
それがいい時もあれば、良くない時もある。
さっと流し撮り。
背景の通行人たちがぼやけて、
ベスパ乗りの女性だけが浮かび上がった。
最後に載せた、群像集に入れるべきか。
でもこの男性はきっと、
犬しか見えてない。
撮れた瞬間は、どこかのコンテストに出そうかと思った。
結局出していない。
狙って撮れない写真が撮れると幸運を感じる。
帽子の被り方、時刻表の指し方、
一つ一つが愛おしい。
ハイライトとシャドーのバランスもお気に入り。
絵になる旅先案内人。
ここまで寄ると、
了承を得ずにウェブにはなかなか載せにくい。
サングラスをかけているから、
お許しくださいというところがある。
ただ、この女性のセンスにはリスペクトしかない。
この方も顔が見えないからお許しくださいという気持ち。
ただ、煙草の煙をこんなにカッコよく吹き流せるのは、
滞在中のフィンランドでこの方だけだった。
ここからは、群像集。
人が複数映り込むと、何かの展開が見える。
実際はそんなことはなくても、
何かのドラマがあるように見えてくる。
影のみ群像。
皆でタイマーで撮った写真も最高だったが、
影で撮る集合写真もなかなか面白い。
女性たち(+窓の男性)は私のカメラを見て、
自らピースサインと笑顔を向けてくれた。
撮らない方が失礼に当たることもある。
カメラを向けることは警戒を生む。
この時は向かって右にあったオブジェをまず撮って、
頃合いを見計らってからスナップした。
暗めの店内は人を入れて撮りやすい。
顔がシャドーになってくれるからだ。
この写真はインテリアのコーディネートの賜物。
最後は姉妹の写真。
視線の集まる先に主題がある。
これも図らず撮れたもの。
編集してて思ったのは、出先の写真ばかりだなということ。
普段は田舎暮らしなんだな。