日が沈んだ四間道で見つけた喫茶店のお話。
高窓からのぞいた、この灯りに惹かれて入店したのだろう。
名前は『喫茶ニューポピー』。
先代のお父様がやっていた『ポピー』を、息子さんと奥様が引き継いだらしい。
タイルも照明も一つずつがよく吟味してチョイスされている。
入り口は吹き抜けになっていた。
トイレのタイルの色もパターンも美しい。
ソファーの布地もほどよくレトロ。
手すりの影が板張りではないフロアにのびて、コントラストを作る。
整然と並べられたカップやグラス。
壁紙やドライフラワーも一つ一つ見入ってしまう。
玄関先にはポピーの花が植わっていた。
丹精込めて作られた、きめ細やかなバナナジュースも美味しかった。