フィルムカメラで錆びついた写真を安直に撮って嘯く輩。
そんな奴らは許さん!
と仰る方には返す言葉がないけれど、錆を撮りたくなるものだ。
フィルムで錆を撮るんだったら個人的にFujifilm C200を推したい。
このフィルム、同じFujifilmの400HやNatura 1600がやや青みを帯びるのに対して、暖色系の色味を発揮する。
錆らしく撮るのなら、赤茶けた色合いの暖色系フィルムが良さそう。
飽くまでも私見。
C200を最初に購入した時。
その良さがいまいちわからなかった。
10本入りを買ったこともあって何となく使い続けているうちに、良さが分かってきた。
今では大切な常用フィルム。
Nikon F3+Voigtlander Nokton 58mm F1.4+Fujifilm C200。
これが今の私の三種の神器。
錆びは時を刻む。
いい具合に錆びた市内の県営住宅もこの1年間で次々と取り壊された。
フィルムカメラを始めたのも、C200と出会ったのも何かの縁。
県営住宅が消滅する前に、時の移ろいを保存できたことを幸せに思う。
そんなC200。
空の色合いもいい感じに表現してくれる。