受苦

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幸せな家族はどれもみな同じようにみえるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある。

 

トルストイの著作、『アンナ・カレーニナ』の冒頭の一文だ。

なんとなくそんな気がするが、私の恩師は逆だと言った。幸せはさまざまだが、不幸の形はそれほど多くない。お金がない、ひもじい、孤独で寂しい、誰にも相手にされない、見捨てられる。数えられるほどしかないから、その人の受苦が何なのかと想像を働かせるのはそれほど難しいことじゃない。そう教えられた。

 

少なくとも自身を顧みるに、いつも同じ受苦と闘っているように思う。