高校の物理の先生は、ただ受験勉強に必要な知識を教えるというタイプではなく、この世界の理についていろんな話を交えながら教えてくれた。
たとえばエントロピーの話。
エントロピーというのは混沌度合いを表す言葉で、この世は放っておくとつねにエントロピーが増大していく。
調和のとれたコスモスから混沌のカオスに向かうということを、片づけをしないと部屋が乱雑になっていくのを例に挙げて説明してくれた。
この世界でエントロピーを小さくできる生き物は人間だけだという言葉も記憶に残っている。
街中にもカオスの中にコスモスが見つかる。