何度訪れたか、もはや数え切れなくなってきた石岡市街。
アールを多用したビルには空間効率を優先しない潔さがある。
一階のテナントは疎らで看板は消え失せているが、建物の凛とした存在感は健在だ。
ベンチの配色と真後ろの木の不自然な刈り込み。
他のオブジェクトも含めて取り合わせがむず痒い公園だ。
建築士の腕が鳴ったであろう変形地。
表通りと裏路地の高低差がまた良し。
残念ながらこのフィルムの色味では伝わらない。
黒い三連星のドムを彷彿とさせるパープルだった。
単なる路地と切り捨てるには余りある雰囲気。
奥のレンガ色のビルは、ランドマーク的な石岡プラザホテル。
ヘーイッ!と言わんばかりに陽気なタヌキ。
しかし、肝心のうなぎ屋が見当たらない。
新しい発見が少しずつ結晶化し、私の中で一塊の「石岡」となって輝きを増していく。